新訳リア充爆発しろ

「『どーもー宜しくお願いしますー』。」
「いやあ今日も暑いですねえ。」
『暑いですねえ。こんな暑いと首に巻き付けられた氷が溶けることによって作動する時限式の爆弾がいつ爆発してもおかしくないですね。』
「いやいやいや、ちょっと待って。」
『ん?』
「ん?じゃねえよ!なんだそれ聞いてねえよ!てか近寄るんじゃねえよ!そんなもんさっさと然るべき機関で取ってこい!」
『いや、でも今日ライブ本番だったし・・・』
「いやいや!爆発して首が飛ぶよりライブサボってクビがトんだ方がまだマシだろうが!」
『お~!山田君座布団あげて!』
「お~!じゃねえよ!何感心してんだ!そんな物騒なモンついてたら山田も怖くて近寄れねえわ!」
『いや、でも警察に行ったらお兄ちゃんが』
「お前まさか・・・兄貴が人質に・・・?」
『下着泥棒なのバレて捕まっちゃうかも・・・』
「さっさと捕まっちまえそんな奴は!!」
『でも、今32歳で独身無職。趣味はフィギュアの収集で特技は2chで集めた情報で政治を語ること』
「妥当だわ!!!捕まって妥当だわ!!」
『あっ!あんまり熱くなるから氷が溶けてきて!マズい!作動する!』
「うわ、やばい!逃げ(ジリリリリリリリリリリリリ)うわあああああああ!」
『ああ、ごめん。目覚まし時計セットしたままだったわ。』
「なぜ!!!なぜ漫才中にセットしてる!!なぜ目覚まし時計を携行してる!!てっきり爆弾が作動するのかと思ったわ!」
『いや~ごめんごめん。爆弾の方はもうちょっとかなー。えへへ、もうこんなに溶けてるの。』
「何お腹の赤ちゃん見せる感じで見せてくれてんだよ。もういい、ここまで来たら間に合わないから俺たちで解除するぞ!」
『そんなことしたら・・・』
「へへ。相方の命が危ないんだ、俺も命懸けないとな。」
『ネイル割れるかもしれないよ』
「そこ!?別にネイル割れたからって死にたくなっちゃうようなギャル観は持ってねえよ!」
『そんなんいいからさっさと解除しようよ』
「こっちの台詞だわ!えーとここがこうなってアレがここに・・・よし!分かったぞ!この2本の線のどっちかが解除コードだ!でもどっちなんだ!クソッ分からない!」
『何色と何色?』
「青と・・・あのー、黄色と黒のストライプ。」
『黄色と黒のストライプってあのーアレ危なそうな感じの?』
「そう、あの危なそうな感じの・・・。」
『うん・・・じゃあ切る1本は、任せるよ・・・』
「ああ・・・じゃあこの青いコードを切るぞ。」
『うん、でももしかしたら私死ぬかもなんだよね・・・』
「大丈夫・・・死ぬときは一緒だ。」
『えへへ・・・ありがとう。昔からそういうとこ、大好きだった・・・。爆弾解除してからも一緒にいてくれる?』
「実は俺も好きだった。もちろん、幸せにするよ。そろそろ、切るぞ?」
『うん・・・手繋いでて・・・』
「分かった。行くぞ!」
(パチンッ)

ドカーーーーーーーーンッッ!!!!!!!


「あーあ、結ばれちゃったよ」
『結ばれちゃったねー』
「最後まで漫才調で行ってくれれば解除したのに」
『だよねーリア充はねー』
「うんリア充だしねー」